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零れ詩 

天使の子へ

ちいさな君を抱きしめると、
私はいつの間にかひとりの大人。

思えば泣いてばかりの日もあった。
両親を恨んだ日もあった。
やさしさを、言葉以外のもので伝えられても何もわからなかった。

ただ他人に愛してもらいたかっただけなのに
身近な人も信じられなくなってしまった。

変わることはすてきなことなのに
どうして人は大切なものまで失ってしまう。




君をそっと抱きしめると、
私はいつの間にかひとりの大人。

君にあげたいものは生まれ持った環境ではなく
その先に待っている光と、具体的な道筋。

愛していると伝えることよりも、大切なことば。
by tokyo.full-moon | 2008-05-06 17:50 | 08Haru