零れ詩 

カテゴリ:08Haru( 8 )

時雨

安定を求めながらも不安定を抱く


大事なものが確信にならないまま

求め合うものだけを信じて泣く

君の疲れた肩を抱く

ゆっくりと流れていく雨の中ひとしきり

私は泣く
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by tokyo.full-moon | 2008-05-24 22:00 | 08Haru

天使の子へ

ちいさな君を抱きしめると、
私はいつの間にかひとりの大人。

思えば泣いてばかりの日もあった。
両親を恨んだ日もあった。
やさしさを、言葉以外のもので伝えられても何もわからなかった。

ただ他人に愛してもらいたかっただけなのに
身近な人も信じられなくなってしまった。

変わることはすてきなことなのに
どうして人は大切なものまで失ってしまう。




君をそっと抱きしめると、
私はいつの間にかひとりの大人。

君にあげたいものは生まれ持った環境ではなく
その先に待っている光と、具体的な道筋。

愛していると伝えることよりも、大切なことば。
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by tokyo.full-moon | 2008-05-06 17:50 | 08Haru

風の詩

結局頼りになるのは自分だけだ、そう言いながら君に期待するのはなぜ


今日は海を見に行った。

春風はあたたかく
春の海はとてもやさしかった

君との約束が果たせないほどに自分は無責任じゃないし
君のわがままを今は受け入れるくらいの覚悟はある程度あっての話では、ある。

たしかに。


期待しては裏切られ
信じては自分も裏切ってきた

受け入れてしまえば楽だが
そこに秩序を求めているのもまた事実

過去に帰って家にむかえば一番楽なのは分かっているのだけど
変わることを恐れずに自分の感覚を信じたいのもまた事実

でも自分に出来ることに限りがあるのもまた事実


結局頼りになるのは自分だけだ、そう言いながら君に期待するのはなぜ

頼りになんかはしていない

自分のことは自分で決める
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by tokyo.full-moon | 2008-04-30 01:41 | 08Haru

ソレアレス


固い背中を抱きしめて
わたしは君を想う

理解したいと君は言うけれど
感覚なしには生きていけないわたしだから

口先から出る表現は固まりとなって
わたしたちを隔てるだけで
それが
果たして思いつきなのか思いやりなのか

わからないまま
あたり一面
床に落ちて
溶けてしまう

残された時間はあまりに短く
二人の間の距離はあまりに近く
何も見えないままに
コトバは行方をくらました


理解したいと君は言うけれど


そのコトバすら
どこかよそよそしくて

わたしは

床に零れてしまったコトバを手ですくいながら

愛情を注ぐというのは限りなく感覚的で
他者理解などという言葉は一つの概念でしかないと
心底思う

離れていくときは
 

コトバから離れていく

理解などしなくていい

ただそばにいて欲しいだけ
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by tokyo.full-moon | 2008-04-04 00:53 | 08Haru

はるな

君を想う時その裏に死を想う。


つけっぱなしの換気扇
零れ落ちた桜
あどけない日差し

君を、あいしている

自分のことばがうまくまわらない感じとか
見つめられるとたじろぐところとか
触れられるとちょっとだけドキドキするとことか

すべてが

艶っぽい 


あどけない日差しに酔いしれながら
気付けば強く惹かれあう
求め合いながら強く抱きしめ
抱かれ

わたしたち 春を奪う


君のことを わたしは想う
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by tokyo.full-moon | 2008-04-02 23:55 | 08Haru

喪失

なんとなく

自分は死ぬかもしれないという感覚があった

夜道
電灯は白く浮かび上がっていて
川はそこはかとなく暗かった

全てのものがはっきりとクリアに見えた



愛を押し殺した時

目に映るのは現実と旋律

人はただ求め合って、喪う
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by tokyo.full-moon | 2008-03-14 01:53 | 08Haru

琴線

ふと
その一瞬が忘れられなくなる

味わったことのない緊張感が私の琴線に触れる

心のどこかで求めていて
どこか彷徨っている


味わったことのない感覚が体をめぐる
愛する前にすべてを吸い尽くしてしまいたい
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by tokyo.full-moon | 2008-03-11 00:14 | 08Haru

月夜の下

君に触れるとその先から君の哀しみが伝わってくる

見てみぬふりしてきた事実

きっと君と私は触れ合ってはいけない


大きな月夜とその下に流れる暗い海に抱かれて

歩きながら話すだけ
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by tokyo.full-moon | 2008-02-22 09:20 | 08Haru