零れ詩 

カテゴリ:08Natsu( 9 )

恋人

君は最後、全速力で私を追いかけてきてくれたね。




言葉は無情にも僕らの体をすりぬけて
冷たい床に堕ちていった。

愛するなんてことは遠い夢の中の夢、
現実には言葉は無情にも僕らの額をつたって
零れ落ちて、床に転がっていった。

どうしてなんだろう。

ただ一緒にいることがどうしてそんなに難しいというのだろう。

いや、
君はいつの間にか追いかける元気もなくして、
冷たく言い放って遠くへ押しやることを
無意識に、強かに選択した。
それだけのこと。
何も狂ってない、何も幼くない
ただ合理的な選択なだけ。

君はただ言い訳をしているだけなのに、
どうして私はそれに気付かないように
傷つかないようにして
ずっと君をここで待っていたのだろう。

君は卑怯だ。
ただ、自分を守りたかっただけじゃないか。
一つの単純なゲーム理論でしかなかった!

幼い君に何を言っても、
もうきっと届くことはない。





結局君は最後まで口をつぐんだままだった。
私が電車を降りると空いた席につめて座った。
それだけ。
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by tokyo.full-moon | 2008-12-26 01:15 | 08Natsu

君に伝えたいこと 

君に伝えたいこと

それは君が弱虫だということだ

君にとって必要なことを君が認めようとしないのは
ただ、それを見るのを恐れているからじゃないかな



君に伝えたいこと

それは君のまわりにいる人は君の味方だということ

もし嘘をついたり、君のこと怒ったりすることがあっても
君が嫌いだからそうするんじゃあない
君にとって必要だと思ってみんなそうしているだけだ
もしそれで君が傷ついたなら・・・ごめんよ、どうか大目にみてほしい



君に伝えたいこと

それは君が思っているよりもずっと深く私が君を好きでいるということだ

もし信じられなくなったり、怖くなったら
ほら、  ここまで来てほしい
君が信じてくれるまでずっとそばにいる
ずっとずっと君が好きだよ
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by tokyo.full-moon | 2008-12-22 03:08 | 08Natsu

強いものを助けてあげられますように

強さの裏にあったのは

震えながら必死にもがいている少女の姿であった


信賞必罰ではなく
諦めでもなく

この娘に与えてあげられるだけのやさしさを。

隣に並ぶこと・・・・
しゃがむこと・・・・
顔をみること・・・・・
話をきくこと・・・・
抱きしめること・・・・・

願わくば
与えてあげられるだけの愛を
あきるほど そそぐことができますように

少女を絶対に助けてあげられますように。
自分が傷つけられても痛みに耐えてゆけますように。
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by tokyo.full-moon | 2008-12-08 02:03 | 08Natsu

結果が私自身の存在を問う

いままでのツケがまわってきた

ただそれに尽きる。

この結果が 私自身の存在を問う

今まで大切にしてきたもののひとかけらに何を奥ゆかしく思うものがあっただろう

時に友達
時に恋
時に歌


私は何に心ときめかせ
何に憧れて生きてきたのだろう

悠長な肌着で身を包み
平らな枕に寝転んで眠るばかり

そんな心地に自分を泳がせていただけ
ただ私は泳いでいたのだった
空気に、快楽に、あたたかさに、夢に・・・

君に出会ったのが運のツキ
君と別れたのが運のツキ

何も変わらない、
何も焦ることもない

そんな毎日の中で狂っていく

結果が今までの私を問うている。
私は今ふたたび自らを問い直している。
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by tokyo.full-moon | 2008-10-04 00:55 | 08Natsu

音のない森

遠くへ行ってしまった君に嫉妬して
歌をうたう

現実で届かないのなら
夢の中で会えればいいのに



なくした君を想って聴く音楽は

まるで音のない森


後悔する私を置いていく
無邪気な太陽
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by tokyo.full-moon | 2008-09-02 00:54 | 08Natsu

風の歌

透明な空と
白く平坦な砂浜

君の笑顔はいつもあどけなくて

低い声と
黒い肌と
眼が
私を包む


君がそばで笑ってること
君が呼吸をしていること
君が生まれてきてくれたこと

そのすべてに、私はただ感謝します
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by tokyo.full-moon | 2008-08-15 00:27 | 08Natsu

手をつなぐこと

気づけば僕ら別々の道

歩いていた道の交差点はたったいま過ぎたばかり

手をつなぐことよりも歩くべき方向がそれぞれに、ある

それはみんな同じ


隣を歩いている人と僕らは

自然と手をつなぐ

そうしてみんな 一緒に暮らしているのだろうか



いや?


引きずられても引っ張っても手をつないでいたいのは

やっぱり子供だからなのだろうか

きみが大切なのだろうか

ただ道に迷ってしまっただけなのだろうか
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by tokyo.full-moon | 2008-07-26 00:48 | 08Natsu

横浜は工事中

横浜は工事中

天井は灰色のネットがかぶさっていて暗く
電車のガタゴトの音が常に聞こえる
その下ではやたらと人が往来する

君と夜出会った時は深夜の横浜であった。

南口、東口、西口、
待ち合わせたのにどこか分からなくて
なかなか見つけてもらえなかった


君は家出した私を家に連れて行ってくれた。
でも早朝目が覚めて
君を起こしても起きてくれなくて
なんだか怖くなって一人で家に帰った。





あなたと歩いたのは休日の横浜であった。

おしゃれな人がたくさん集うルミネ
お気に入りのブランド
おいしいスイートポテトの匂い
待ち合わせはいつもビームス
私はよく遅れてしまう

手をつないで一緒にごみごみした人ごみを渡る。
愛しているよと伝えなくても
あなたからいつも伝わってた
けんかしても守っていてくれた


なのに手を離してしまった



横浜は今は


すっかりきれいに整備され
エスカレーターも階段も天井も改札も
どんどんきれいになってきた。


いつもと同じスイートポテトの匂いと
ベビーカーをひく父親と
手をつないで歩くカップル

いつもと変わらない風景

私はぼんやりと眺めて歩く

横浜は まだ工事中
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by tokyo.full-moon | 2008-06-22 00:15 | 08Natsu

星の上を歩く

帰り道は星

一面の星


僕らは会うと いつも星の上を歩いてる


まだ未知な世界と

底に沈む社会をよそに



曇った空の上で

私はそのまま星の上を歩いて帰る


君にさよならも言い忘れて
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by tokyo.full-moon | 2008-06-07 17:24 | 08Natsu